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PROFILE

& CONCEPT

I'ms(アイムズ)

 

 ファゴット奏者の石川晃と笹崎雅通によるデュオユニット。

 

 1997年4月、東京藝術大学の別科に笹崎が入学し、すでに音楽学部四年生として在学中の石川と出会う。

 初めて言葉を交わすなりすぐに意気投合し二人の距離は一気に近づくかと思われたが、当時【石川:21歳 四年生】【笹崎:26歳 一年生(別科)】という関係であり、音楽学部のスターであるスーパー四年生☆石川晃☆と、別科一年生で、しかも会社勤めをしながら片手間にファゴット習いに来たようにしか見えないおっさんの笹崎が“仲良し”になることなどが許される雰囲気では無く、それを察した二人は距離を置き、挨拶を交わす程度の関係のまま学生生活を終える。(そもそも授業が終わるとたちまち学校から姿を消す極度の人見知りだった石川と、週に1,2度レッスンを受けるためだけに登校する笹崎が、学校で顔を合わせることはほとんど無かった。)

 

 石川は1998年に卒業し、笹崎は1999年に別科を修了。それぞれプロ奏者としてオーケストラや室内楽などで活動。ほどなく演奏の現場で顔を合わせるようになる。

 演奏家というものは同じステージで音を出せばそれは飲みに行くというアフターまでが仕事の現場であり、そこでこそ本当にのびのびと音楽家らしく振る舞えたりそうでもなかったり....。

 そうして学生時代に置かれた距離を一気に詰めた二人は、顔を合わせれば飲み、酔っては夢を語り合い、醒めてはお互いの現実を必死に生きた。(この活動は現在も続いている。)

 そうして互いの音楽観や趣味・嗜好、人生観などを語りつくした二人の口から「二重奏をやろう」「俺達ならきっと面白い演奏が出来る!」という言葉が出るのは自然な流れであった。

 

 2004年6月にサロンコンサートの企画に参加し初めて演奏を披露。

 《G.ロッシーニ 歌劇“セヴィリアの理髪師”から6つのアリア(ファゴット二重奏編曲版)》を演奏し、聴衆や主催者から絶賛され確かな手ごたえをつかむ。

 その後も各地公共施設での依頼公演や、東日本大震災復興支援チャリティーコンサートなどをの公演を重ねていくと

 

~ジャンルやスタイルにとらわれず[面白い][楽しい][美しい][気持ちいい]と感じる音楽を自由に表現しよう~

 

という二人ならではのスタイルやコンセプトが確立され、2014年10~12月に熱海のMOA美術館主催の『アート&ミュージック』で6公演を行い好評を得ると、CD製作に向けて改めてユニットとしての活動を本格化させる。

 

 これまでの公演では、クラシックのほか童謡唱歌、フォークソング、ポップス、賛美歌などをオリジナルアレンジし、主にファゴットの演奏を生で聴くことが初めての聴衆の前で演奏。多くの方から、初めて体感するファゴット二重奏の響きに対する驚きの感想と共に二人の演奏に対する賛辞を頂き、まさに「ファゴットの魅力を広く伝える」という二人の目的を体現する活動を行っている。

 また、2014年7月に行われた石川のリサイタル【The Bassoonist vol.11】で笹崎が共演した際には、“セヴィリアの理髪師”から6つのアリア(ファゴット二重奏編曲版)を石川が脚本化。ゲストの人気アナウンサーの語りで音楽付き朗読劇にして演奏し、聴衆として来ていた多くのプロ演奏家からも高く評価された。

 

 知名度が低く、クラシック音楽を演奏するイメージの強いファゴット。

 柔らかく暖かい音色と特徴的な発音で、とぼけた表現に使われることも多いこの楽器、2本の音を重ねるとぐっと魅力的なサウンドになります。

 

 クラシックだけではもったいない!!

 人に知られていないなんてもったいない!!

 ファゴットに驚き、楽しみ、癒される。

 

2015年春 本格派《ジャンルレスユニット》 I'ms 始動します。

 

 

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